スタッフ日記|茨城県つくば市 認知症グループホームたんぽぽ

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2014年 スタッフ日記

看取りの研修会、看取るという事

image 1月に、99歳の利用者様を看取りました。この方は、お話し好きでしたが、近年少しずつ体調を崩し、ADLも低下し、会話はできなくなってしまいました。それでも、聞こえてくる会話はきちんと理解できていたようでした。嬉しいときはニコッと笑ったり、いやなことがあると表情をゆがめたり。職員は表情から、その方の体調や気分を推測して、関わっていました。純粋な笑顔にはどんなに癒されたことでしょう。感謝しています。
昨年末に発熱してから、食欲もほとんどなくなり、もういよいよ最後かもしれないと、医師や看護師から告げられ、不安の中の介護が続きました。水分さえも飲めなくなったときは、口の中をきれいにすることを心掛けました。水分をとろうと口を動かしてくれた、排泄があったと、その方の変化に一喜一憂しました。本当に自分たちのおばあちゃんを介護しているような気持ちでお世話をさせていただきました。
看取りの介護を経験してからの研修会でしたが、『無理に飲み物を与えたり、点滴を行うことは、介護者や家族の自己満足を満たすだけで、必ずしもその方の為にはならず、かえって苦痛の時間を増やすだけになることもある。』とアドバイスしてくれた看護師さんの言葉が今はとてもよく理解できます。
また、あの時の介護を振り返り『自分たちはやれるだけのことが出来ていたのかもしれない。』と感じました。ご家族様も私達を全面的に信頼してくれていたことにも改めて気付きました。本当に貴重な経験をさせていただけたと感謝しています。
今後、このような看取りにかかわる機会があったときは、今回の経験をいかし、心をつくして介護したいと思います。

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